ドクササコ
ドクササコ(毒笹子、学名Clitocybe acromelalga)はキシメジ科カヤタケ属に属する日本特有の毒キノコ。別名ヤブシメジ(藪しめじ)、ヤケドキン(火傷菌)、ヤケドタケ。
このキノコを食べた場合、消化器症状は無く目の異物感や軽い吐き気を経て数日後に手足の先、鼻、陰茎など身体の末端部分が赤く火傷を起こしたように腫れあがり、その部分に焼けた鉄を押し当てられるような激痛が生じる。ヤケドキン(火傷菌)と呼ばれるのはこの特徴による。
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カエンタケ
カエンタケ(火炎茸・火焔茸、Podostroma cornu-damae)は、ニクザキン目ニクザキン科ツノタケ属に属する腐生性キノコの一種で、子嚢菌である。
摂取後10分前後の短時間で症状が現れる。初期には消化器系の症状が強く、腹痛、嘔吐、水様性下痢を呈する。その後、めまい、手足のしびれ、呼吸困難、言語障害、白血球と血小板の減少・造血機能障害、全身の皮膚のびらん、肝不全、腎不全、呼吸器不全といった多彩な症状が現れ、致死率も高い。回復しても、小脳の萎縮、脱皮、脱毛、言語障害、運動障害などの後遺症が残ることがある。
ワライタケ
ワライタケ(笑茸、学名:Panaeolus papilionaceus)はヒトヨタケ科ヒカゲタケ属の毒キノコ。
食してしまうと30分から一時間ほどで色彩豊かな強い幻覚症状が現れ、正常な思考が出来なくなり、意味もなく大笑いをしたり、いきなり衣服を脱いで裸踊りをしたりと逸脱した行為をするようになってしまう。
ベニテングタケ
ベニテングタケ(紅天狗茸、学名Amanita muscaria)は、ハラタケ目テングタケ科テングタケ属のキノコ。毒性、向精神性の担子菌類である。
主な毒成分はイボテン酸、ムッシモール、ムスカリンなどで、食べると下痢や嘔吐、幻覚などの症状をおこす。
ツキヨタケ
ツキヨタケは、ハラタケ目キシメジ科ツキヨタケ属に属するキノコの一種。
色が地味で肉厚なので、おいしそうに見えることから、食用キノコと間違い誤食し中毒に至ることが多い。
スギヒラタケ
スギヒラタケ(杉平茸、学名:Pleurocybella porrigens)は、キシメジ科スギヒラタケ属のキノコの一種。
北国では一般的な食用キノコとして知られており、肉質は薄いわりには歯ざわりが良く、味は淡白でくせがないため、和え物や味噌汁の具として、また塩漬けにして保存食として重宝されていた。ところが、2004年(平成16年)秋、腎機能障害を持つ人が摂食し、急性脳症を発症する事例が相次いだ。
タマゴテングタケ
タマゴテングタケ(卵天狗茸、Amanita phalloides)はハラタケ目テングタケ科テングタケ属のキノコで、猛毒菌として知られている。
食後24時間程度でコレラの様な激しい嘔吐・下痢・腹痛が起こる。その後、小康状態となり、回復したかに見えるが、その数日後、肝臓と腎臓等内臓の細胞が破壊されて最悪の場合死に至る。
シャグマアミガサタケ
シャグマアミガサタケ(赭熊網笠茸、学名:Gyromitra esculenta)は、子嚢菌門ノボリリュウ科シャグマアミガサタケ属に属するキノコ。
食後7~10時間して吐き気、嘔吐、下痢、痙攣、腹痛、ひどい場合は肝障害、黄疸、高熱、めまい、血圧低下、肝臓肥大、脳浮腫、肝障害、意識障害、腸・腹膜・胸膜・腎臓・胃・十二指腸などに出血(溶血性毒)が起き、最もひどい場合は2~4日で死に至る。
ドクツルタケ
ドクツルタケ(毒鶴茸、Amanita virosa)はハラタケ目テングタケ科テングタケ属のキノコ。毒キノコとして知られる。
毒性は1本(約8g)で1人の人間の命を奪うほど強く、誤食すると腹痛、嘔吐、コレラのような激しい下痢が起こり、1日ほどで治まった数日後に肝臓や腎臓がスポンジ状に破壊され、最悪の場合死に至る。
コレラタケ
コレラタケ(虎列剌茸、Galerina fasciculata)は、フウセンタケ科ケコガサタケ属のキノコ。旧名ドクアジロガサ(毒網代傘)。
中毒症状は、その名のように食後概ね10時間(摂食量により、6-24時間)後にまずコレラの様な激しい下痢が起こり、一日ほどで一度回復する。その後4-7日後に肝臓、腎臓などの臓器が破壊され、劇症肝炎や腎不全症状を呈し、最悪の場合死に至る。
ニセクロハツ
ニセクロハツ(偽黒初、Russula subnigricans Hongo)はハラタケ目ベニタケ科ベニタケ属クロハツ節のキノコ。
潜伏期は、数分~24時間。嘔吐、下痢など消化器系症状の後、縮瞳、呼吸困難、言語障害、筋肉の痛み、多臓器不全、血尿を呈し重篤な場合は心停止。 治療は、胃洗浄。強制利尿。人工透析。
ニガクリタケ
ニガクリタケ(苦栗茸、Hypholoma fasciculare(Hudson:Fr.)Kummer)はハラタケ目モエギタケ科モエギタケ亜科クリタケ属のキノコ。
誤食すると、嘔吐・下痢から、手足の麻痺などを経て神経麻痺、肝障害などを引き起こし、最悪の場合死に至るが、ある地域では毒抜きをして食べる習慣がある。
ハエトリシメジ
ハエトリシメジ(蠅取占地)は、ハラタケ目キシメジ科キシメジ属の日本特産のキノコである。
このキノコを火にあぶり水に浸したものにハエに対する誘因性と殺虫性があるので、ハエ取りに利用していたことからこの名前がある。
ハエにとっては有毒であっても、ヒトにとってはうま味成分のトリコロミン酸を含み食用になる。
ただし、食べ過ぎると悪酔い状態(精神高揚あるいは精神抑制、錯乱、幻覚、震え、痙攣など)になることがある。
テングタケ
テングタケ(天狗茸、Amanita pantherina (DC. : Fr.) Krombh.)は、ハラタケ目テングタケ科テングタケ属のキノコである。
食べてから15分から90分以内に発現し、2〜3時間でピーク。腹痛、嘔吐、下痢などの胃腸炎症状。痙攣、精神の一時錯乱などの神経症状。
ドクヤマドリ
ドクヤマドリ(毒山鳥、Boletus venenatus)はイグチ目イグチ科ヤマドリタケ属の中型〜超大型の菌根性のきのこ。
少量食べただけでも5時間ほどで下痢、腹痛、嘔吐、発熱などをおこし、腎臓に障害を起こすこともあると言われる。
オオワライタケ
オオワライタケ(大笑茸、Gymnopilus junonius)はマツタケ目フウセンタケ科チャツムタケ属の毒キノコ。
食べると幻覚作用もあるが、神経が異常に刺激され非常に苦しいという。また顔面神経も刺激され、顔が引きつって笑っているように見えるという。欠片を一かじりして吐き出しただけで腕が腫れる事があるという。
カキシメジ
カキシメジ(柿占地、Tricholoma ustale)はハラタケ目キシメジ科キシメジ属のキノコ。
毒成分はウスタル酸(Ustalic acid)で、Na+/K+-ATPアーゼを阻害して頭痛、腹痛、嘔吐、下痢を引き起こす。
ヒトヨタケ
ヒトヨタケ (一夜茸)は、ハラタケ目ヒトヨタケ科ヒトヨタケ属ササクレヒトヨタケ節ヒトヨタケ亜節に属するキノコ。
液化する前の幼菌は食用になり美味であるが、酒類を飲む前後に食べると中毒症状を呈する。中毒症状は通常は4 時間以内に、自然に回復する。
クサウラベニタケ
クサウラベニタケ(臭裏紅茸)は、ハラタケ目イッポンシメジ科イッポンシメジ属イッポンシメジ亜属のキノコ。
消化器系の食中毒を起こす。
ハナホウキタケ
ハナホウキタケ(学名:Ramaria formosa)はラッパタケ目ラッパタケ科ホウキタケ属のきのこ。
この菌を食すると消化器系に悪影響を及ぼし、吐き気、疝痛のような腹痛、下痢などの症状を起こすことになる。
キホウキタケ
キホウキタケ(黄箒茸、学名Ramaria flava)はホウキタケ科ホウキタケ属のキノコ。
有毒とされる。毒成分は不明。嘔吐、下痢などを起こすことがある。
ガンタケ
ガンタケ(雁茸、学名 Amanita rubescens )は、テングタケ科テングタケ属のキノコ。
食べると下痢、吐き気など胃腸系の食中毒を起こすことがある。加熱すれば可食とする文献もある。
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どうみても食えそうにないものもあるのに、なんで食うんだよ。
勇敢な先人たちが犠牲になってくれているからだよ
試行錯誤だから犠牲になったケースもあるんだろうが
基本は欠片を舌の先に付けるらしい
痺れれば毒ってな感じで先人は食用きのこを見分けてたと。
個人的にはドクササコの鬼畜っぷりも評価したいが